いちてるの学舎

世界で働く中で知ったこと、学んだことを発信していきます。

人とコミュニティの心の灯し方

1. 新時代「令和」の到来

誰しもが言葉にならない閉塞感を感じ、新しい時代の到来をどこか漠然と察知するも、ハッキリとは見えて来ないから「Stay」を選択する現代日本

進撃の巨人」が流行ったのも、そんな時代背景を捉えているかららしい。

何百年も壁に囲まれて安心だと思って生きてきた人間が、突然現れた巨人の存在に翻弄され、生活が一変し、そこに勇敢に立ち向かう主人公達のストーリーが生々しい感情と共に描かれ、多くの読者やファンを掴んでいます


どこかで僕らは感性でそういう迫り来る危機的な状況を予知していて、漫画からもライフハックを学んでいこうとしているのではないか。

爆発的にヒットしたキングダムも最近読んだのですが、(2週間で全部読んだくらいはまりました)乱世における物語からの教訓や、武将等にフォーカスした人々の生き様や知恵は、私たちの脳が渇望して止まないものだと思う。なぜなら不安が押し寄せてくるから。

そんな僕らのような若い世代は、当たり前のように転職ありきの就職を選択していたりしますが、その心は、

いつ会社が潰れるかなんて分からない。自分たちが誰かに守ってもらえるとは限らない。だから自分だけでも生きていく力を、身につけたいと考えることがある種、ここ数年で常識になってきたように感じます。

新しい時代が近づいてきています。

特に、日本人は「令和」のメッセージはきちんと深く洞察した方が良くて、

迫り来る嵐の時代を生き抜く秘訣が、元号に込められています。

個の時代と言われるからこそ、「和」=みんなで生き抜くんだよっていうシンプルな音の響きと共に、クールで、暖かいメッセージだと僕は思うのです。

2. リーダーシップ論

この世界がどうなっていくか、とかそういった時代の潮流を見極め、物やサービスが売れるようにする方法を考えよう!だと、なんか僕は面白くないし、意味があるのかなと思う。

どう生きていくべきかという本もそこら中に出ている。

では何を論ずるべきか。

僕の答えは、リーダーシップ論。

なぜなら、この変革期に出現するリーダーの想いや考え、目指す世界観でその新しい世の中は定義されてしまうから。

古代中国王朝をイメージすると分かりやすいかもしれない。

腐敗した政治なんていつの時代にでもほぼ永続的に存在した。世の民を想った政治はどれくらい機能し得たのか。権力者が、ゲームマスターであり、その考え次第で世の中のあり方は変わっていく。そこに神や自然の摂理は干渉できない。なぜなら社会は人間が創り出したシステムに過ぎないから、操作がきく。

リーダーシップを育み、発揮し、本当に血の通った温かいコミュニティを創っていくことが、まさに令和の時代だと思うのです。

そんなきれいごとを実現させていきたいものです。

3. 目的意識

事業をみるポジションになり、ようやくザッカーバーグの語る目的意識というものが少し腹落ちしてきたように最近スピーチや映画を見返して思いました。

リーダーシップを発揮し、強いチームを率い、目標を達成するために有効なのは、

まさしく

Aim(目的意識)

です。

Aimはリンモチの麻野さんも書籍のチームの法則で言及されている。

ザッカーバーグはハーバードの卒業スピーチで、別の表現でこのように語っています。

"誰も"が目的感を持てるコミュニティを作り出すこと、1人1人に向き合って支援していくこと、誰かほかの人が目標を持てるようにすること。

流石、現代の寵児だなと感じませんか?
自分がどうしよう、とかそんな次元ではない。世界の主人公の見ている視座に脱帽すると共に、僕も彼のようで在りたいと憧れます。

4. 手に入れるものと失うもの

ザッカーバーグも、人を繋ぐというアイデアは、振られた女の子を見返すということが彼に火をつけ、ほとんどエゴな感情からでアイデアがどんどん具現化されたようです。

それでも推し進めるうちに、ザッカーバーグ自身も充足を感じていたことでしょう。(感謝されたり、結果として新たな出会いを創出したり)

ザッカーバーグFacebookを描いた、映画「ソーシャルネットワーク」では、最後のシーンで、訴訟の休憩室で、Facebookを利用している元カノのプロフィールを見て、考え事をしているザッカーバーグを映し、終幕としています。

一見すると、可哀想な主人公の図とも受け取れますが、僕はそうは思いませんでした。

ミクロでみたらそんな復讐心は満たされず、気の毒にも思えますが、彼は事実として「世界中の多くの人に価値を与えている」からです。

友人に訴えられ、元カノは手に入らず、痛みも伴ったかもしれませんが、

彼は、より上位の目的意識を以て「何億人もの自分のファン」を手に入れたのです。(決して彼はそれを当時望んでいたかは分かりませんが)

5. どんな世の中にしたい?

自分は力がないからとか関係なく、全員がこの問いに対する自分なりの答えを発していいと思うのですよね。

それがリーダーシップの始まりではないでしょうか。

人にありがとうって言われるの誰でも嬉しいじゃないですか。だから自分だけでなく、周りも巻き込んで幸せになるような人生を描こうよって。

ザッカーバーグやその仲間たちは、"Cool!"と自分たちのサービスを表現していました。

僕らでいう「イケてる」っていう感覚でしょうか。

自分たちのコミュニティが、大きな目的意識を持っていれば、それはCoolと表現されるでしょう。

その嗅覚を養い続けたいものです。

6. 人生を彩り、心が暖かく灯されている感覚

世界中の人が、真に、生きてて良かったって言える瞬間を紡いでいきたい。

暖かいコミュニティを拡げていきたい。

世界という枠で見た時も、国や地域で見た時も、もっと小さい好き同士の集まりで見た時も、全てのコミュニティとそこに所属する人の心を灯すことを、僕の使命にしたい。

世界を繋げることが、このIT革命の時代に起こったことで、その主導者がFacebookだった。

僕はこの繋がった世界を暖かくすることを実現する。それを行うひとが時代の寵児であると思っています。それが僕にとってのCoolだと。

結局いつの時代も向き合うべきは、コミュニティとそれを形成している一人一人のひとであり、

暖かいリーダーシップを育むことが次世代のためにできることだと思う。

海外インターンシップ”SHIP”は
暖かいリーダーシップを育むプログラムでなければいけないし、そのポテンシャルを充分に秘めています。

「どこか人との繋がりで感じた違和感。誰かが、解決してくれるのではなく、目の前の貴方が変えるのです。」

そうザッカーバーグに語りかけられたような気がして、文章を綴ってみました。

コルカタ行きの飛行機にて