3章 「求めていたのはどんな繋がり?」
3章 「求めていたのはどんな繋がり?」
本当はもっと具体的にエピソードを綴りたいのだけれども、
価値について抽象化して、君自身に言語化してほしい気持ちもあるから。
仕事は人生の大きな要素であり、仕事での人との繋がりは君の毎日にとても影響を与えていくだろう。勿論繋がれているという実感自体も意味はあるだろうが、具体的なメリットとして公私両面で可能性を拡げてくれるのもポイントだ。
2年間多くの人に出会った。ここで特筆すべきは、人数ではなく属性で。
1.グローバル企業のクライアント人事 2.顧客であるインド学生 3.ベンチャー企業の社員
4.日本人インターン生 5.日本人協力者 6.インド協力者 7.ローカルの人々
どれも大切な出会い・経験であるからピックアップするのが難しいが、
ベンチャー×海外就業だからこそ会える人でそこの様子はざっくばらんに伝えられるか。
グローバル企業の海外担当をクライアントとしてやり取りをさせて頂けたこと。
ムンバイで食事をしながら、未来の日本について、仕事について語れる時間は幸せだった。
世界有数の理系大学生の友人が何人も出来たこと。
友人の幅が広がると見識が広がるし、インドでビジネスを興すことも用意になるし、
何より世界や社会に貢献したいという志を持つ仲間と出会えたことは人生のスパイスになる。
注目ベンチャー企業に集まる社員は、とても魅力的だった。
欠けているところもあるのだろうが、一緒に居て誇らしいと思える人たちと過ごした時間は濃密だし、働く、生きる原動力になる。
とても特殊で唯一だと自負しているが、海外でのチームメンバーは日本からの優秀な大学生たちだった。インドを選ぶぐらいだから一癖ある子が多かったけれども、異国で学んでいく過程に携わらせて頂いたことは自分の教育への想いとも重なりとてもやりがいになった。
海外で日本人に会うとやはり親近感が湧くし、同朋としての血が騒ぐのか。
師となるような先輩駐在員から教えを請えたし、海外で働くロールモデルともなった。(反面教師もしかり) 日本で出会っていたら、記憶に残らない人々だったかも。
インド人は彼らなりの面倒の見かたがある。とにかくお世話好きで、たまにそれが傷ともなる。明らかに効率の悪い間違っていることも教えてくるのだから対策は必要。でもでも、インドの仲間は僕たちを見捨てることはない。いつもまっすぐに向き合ってくれる。感謝で一杯なのだ。
地元の人々からは力強さを感じ取れる。小さな悩みなど吹っ飛ぶような陽気っぷりや適当さに圧倒されることだろう。オートリリキシャの運転手も、売店のおっちゃんも、みんな慌てない動じない肝っ玉の強さがある。僕も2年間で大分図太い性格になった。
1つ1つは些細な違いでしかないかもしれないが、
自分の周りの人たちが自分を構成しているとするならば
コンフォートゾーンを抜けて敢えて”異なる”を選んでみる積み重ねが
自分をアップデートしていく。
君は繋がりにどんな意味を見出しますか?
2年前に想定できなかった意外な関わりが、僕にたくさんの学びをもたらしてくれた。
分かれ道で前を向くためのヒントは
繋がりに着目して、環境をデザインしてみることなのだと思う。
それぞれの珍エピソードもお伝えしたいが、それは未来のお楽しみ。